Windows Update の仕組み

このページでは Windows Update の仕組みを簡単に説明しようと思います。更新プログラムが適用される流れを理解すればWindows Update のトラブル時など対応方法が理解しやすくなると思います。

作成日:2020年8月1日

Windows Update のフェーズとして主な登場人物として"Orchestrator"と"arbiter (決定者)"が存在します。"Orchestrator"はWindows Update の一覧の流れをコントロールします。ダウンロードやインストールを行います。一方で"arbiter"は重要な実行を決定します。どの更新プログラムを適用するかなどを決定します。"arbiter"が決定、"Orchestrator"が実行というイメージです。

Windows Update は以下の順番で実施されます。

スキャン(scan)→ダウンロード(download)→インストール(install)→コミット(commit)

Windows Updaee フェーズ 内容
スキャン "Windows Update Orchestrator(以下Orchestrator)" がスキャンのスケジューリングを行います。

OrchestratorがWindows Update サーバ (あるいはWSUSサーバ)をチェックします。サーバ側の負荷を考えてランダムな時間にチェックします。前回のスキャンから差分のみチェックします。Orchestrator がPCに必要な更新プログラムを検出します。
ダウンロード Windows Update はmanifest ファイルをダウンロードします。arbiterがmanifest ファイルよりどのファイルをダウンロードすべきか判断します。
Orchestrator はこれらのファイルを一時フォルダへダウンロードします。
バックグラウンドで自動的にダウンロードされます。(自動ダウンロードの設定を行っている場合)
The Delivery Optimization (DO) 機能によりPCの他の通信の速度に影響を与えないように効率的にダウンロードします。要するにダウンロードにより他の通信に悪影響を与えません。

インストール ArbiterがPCのデバイス情報を収集し、ダウンロードしたどのファイルをインストールすべきか決定します。arbiterがCBS あるいは Setup をコールすることによりダウンロードしたファイルをインストールします
コミット インストールしたアップデートは再起動するまで有効ではありません。
この状態だと不完全だったりセキュリティ上問題あるため再起動により更新プログラムを有効化します。

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