【Windows】EOLとは | 製品の寿命、サポート期間などの簡単な説明

EOL(End Of Life)とは何か


EOLとは何か


一般的な製品やソフトウェアではEOLという言葉がよく使われます。これはどういう意味でしょうか。
EOLとは販売した商品の発売元によるサポート、修理、不具合対応などが完全に終了すること意味します。
EOLは年月日が指定されるのが一般的です。

例えば"型番x-1234567890というコンピュータのEOLは2025年10月10日"と発表された場合は、この日付が来たらサポートや修理や部品提供が終了することを意味します。組織(企業や学校など)では普通はEOLが到着する前にこの機器を買い替えるでしょう。もし機器が壊れても修理やサポートを受けられず業務が続けられなくなるからです。


なぜEOLが必要なのか


ではなぜEOLが必要なのでしょうか。消費者としては「永遠にサポート、部品提供してくれよ」と思うかもしれません。
なぜEOLが必要なのかは製品を提供するメーカの気持ちを考えると簡単でしょう。

メーカは毎年毎年新技術や新機能を搭載した新製品を発売しています。新製品はユーザの受けがよいので高い価格でも売れてるでしょう。利益幅も大きいですね。しかし古い商品は機能も古く性能も悪いので売れないでしょう。要するにメーカーとしては利益がでないのです。保守やメンテナンスも部品を作ったり更新プログラムを開発したりと費用がかかります。古い商品や古い機器は使用しているユーザも少なく、例え保守費用を貰っていても大した額ではないので利益はでません。よってメーカとしては古い製品の保守は利益がでずに対応したくないのです。

でもEOLを短くするとユーザは怒るでしょう。せっかく購入した製品が「残り1年で壊れても、もう部品提供しません」といったらどうでしょうか。個人ユーザならともかく企業や学校などでは業務が止まる可能性もあり受け入れられないでしょう。EOLが短い製品のメーカーは製品が売れなくなるということです。

一般的に感覚ですが、EOLは5年から10年でしょうね。

製品購入時にチェックする事項


個人ユーザはそもそも長期の保守契約は結ばないかもしれませんが、企業や学校では製品を購入する場合は必ずEOLをチェックしましょう。
お買い得製品!と格安で購入しても、実はEOLが残り1年では使い物になりませんね。


クラウドによりハードウェアのEOL対応から解放された


AWSやAzureなどのクラウドが主流になる前は、ハードウェアはオンプレミスとして購入するのが一般的でした。
これはEOLやEOSが到着する前に機器を買い替える必要があったことを意味します。
組織は一定年ごとに莫大なハードウェアあるいはソフトウェアの費用が発生しました。
またハードウェア障害にも個別に対応する必要がありました。
しかしクラウドシステムを利用すればその苦労から解放されます。

ハードウェアをオンプレミスではなくクラウドで利用することにより、大きなメリットを受けることができるようになりました。

クラウドでもソフトウェアのEOLは対応する必要有り


ただしソフトウェアのEOLは相変わらず対応する必要があります。
クラウドはハードウェア保守はクラウド提供側ですが、ソフトウェアのメンテナンスはユーザ側が行うのが一般的です。
サーバOSのパッチやバージョンが自動的にアップデートされてしまっては、動かくなるソフトウェアも出てくるかもしれないので当然ですね。
(もちろんソフトウェア保守もクラウド提供側が行うケースもあります)

クラウドにおいてハードウェアとソフトウェアは取り扱いが全く違う点に注意してください。

EOS、EOMなど


EOLと似た用語にEOSやEOMがあります。

EOS・・・販売終了「EOS(End Of Sales)」
EOS・・・サポート終了「EOS(End Of Support)」
EOM・・・メンテナンス終了「End Of Maintenance)」

EOSは同じ文字でも販売終了とサポート終了の2通りあります。
EOSと言われた場合はどちらの意味か確認する必要がありますね。

EOL , EOS , EOM の関連図




Windowsのよくある質問 FAQ




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